2012年3月31日土曜日

家二郎作成ファイル。以上レポっすと言いたくて春

以前のブログ更新から大分間が空いてしまった、伊藤静さんのライブ後はひたすらBGMの作成で家に籠りっぱなしでした。その合間合間にレコーディングなんかにもいきつつ。そこは又別に更新します。

ということで。

そう、家二郎。作ってみました、二村が作ったのでにむ二郎、またはnim'sキッチン。ツイッター上で更新しまくってたのですが折角なのでブログに書き起こしておこうと思います。


では!まず初めに材料の段。


なんか大体こんな感じ。

・げんこつ500g
・背脂500g
・豚ブロック 500g
・にんにく 適当
・しょうが 適当
・ねぎ あおいとこ
・麺 お好みで(今回はつけ麺の際のお気に入りのこれともう2種類買ってきました)
・しょうゆ
・みりん
・味の素

右上は今日のつまみです。スープ作りは時間がかかるようなので呑みながらやってました昼間からすいません。


まずこれらの材料から肉達を鍋にぶっこむ。
圧力なべでやるとより良いという記事も見つけて参考にしようと圧力なべを取り出したらなんとうちの鍋、小さい。ラーメン作るにはちょっと心許ないサイズだったので諦めて普通の鍋で作ることに。家で一番でかいのを探してきました。

さてその件の鍋に肉共を投入。
げんこつを流水で洗い、とんかちで叩く、ひたすら叩く。気分は完全にアメリカン・スプラッタ・ムービー。猟奇的な気分に浸りつつガンガンと骨にうちのミヨルニルで叩きつけます。

これが結構大変。マジで骨が折れる作業でした。
そしてなんとかまっぷたつに割ったげんこつを鍋にゴロン。
さらに背脂全部、ブロック肉全部を投入しまして、水を入れ火をかける。途中で気付きネギのあおいとこ、キャベツの芯、ニンニクを半房、しょうがも半分くらいをスライスしたものを投入しました。

で、状況がこれ。


この状態を見るとなんかただ単にグロイなあなんて、ビール呑みながら思ってました。

なんて言ってたら更にテスクな状態に!沸騰してきた辺りからアクが浮いてきた!


これはさすがに見過ごせんということでせっせせっせとアクとりに勤しみました。
アクをとっては呑みながら漫画読み、読みながら水を足し、またアクをとる。そんなルーチン。

我が家のマメも暇そうです。



そうそう、その合間にカエシを作成。



今回、ラーメン作り初めてなのに少々冒険してみることに。
しょうゆは北九州産ヤマニ醤油を起用。九州のしょうゆは基本的に関東のものより旨味が強く甘いのですが、これがラーメンに使われた場合どうなるのか!?という事で今回起用してみました。

そんなヤマニしょうゆを3、みりんを1くらいの割合で温める。沸騰しないくらいで火をとめ、にんにく3片程度、先ほどのあまりのしょうが半分と味の素、そして制作途中のスープを加えて置いておく。
ちなみにカエシの知識はおろかラーメン作成知識も乏しいので、色んな人の記事を参考にしております。

さてそんなこんなで2時間程度経過してきたところでブロック肉を鍋から取り出し、先ほど作ったカエシに漬けます。


浸かりきらなかったので15分後に裏返す。すると


ちょっと薄めだけれど、ただの肉片が売り物のような姿に!
テンションあがって切って一枚食べてみました。


今日一番撮影に気合いをいれた。
さて味のほうなんですがこれが凄い!ちゃんとラーメン屋のチャーシューじゃん!しかもヤマニしょうゆのおかげで少し甘みのあるマイルドな味に仕上がってました。
肉厚でふわふわとろとろ。今日はもうこれが出来た時点で大分満足でした。


とばかりは言ってられないので鍋のほうをみると


なんかそれっぽくなってるー!白っぽいスープらしい姿になってきた!
この段で調べてた時発見した製法、ニムズキッチンの追いオリーブならぬ追いげんこつ。
もう一度マーダー気分で粉骨砕身。投入!そして1時間強・・

ここまできて約3時間煮込んでいたので、そろそろ見た目もいい感じだし食べれるんじゃないのこれ?という事で食べてみることに。

ヤサイを茹で、麺を茹で、ニンニクも切った。
カエシを器に1、スープ3くらいの割合で配合。味の素を若干振り、盛り付け。

そして先ほどのチャーシューと一緒にもりつけた!



人生初マイラーメン!にむ二郎開店です。
一口食べてびっくり。おお、これはラーメン屋のラーメンやないか・・
おうちでもラーメンって出来るもんなんだなあ、やはり音楽でもなんでもクリエイトするのって楽しいなあなんて。

しかし食べてみて色々と思う所あり。挙げてみると

・3時間じゃ全然足りない?(乳化?なのか脂分が少なく感じて味が狭い)
・九州しょうゆだとこの手のラーメンに対しては甘すぎるのかもしれない
・チャーシューちょっとうすい?
・麺によって大分イメージが違う

といったところでした。
実はこれを食べた後、更に二時間ほど炊き続け、夕飯時に食べてみたのです。


これが最新版。
明らかにスープ内の白色成分が増えてます。
多分、より背脂が溶け出してきてラーメンらしいものになってきたんだなあと。
事実こっちの方が奥行が広がった感じで素直にうまいなぁと思いながら食べられました。
更に試しに九州しょうゆで作ったカエシに関東のしょうゆをブレンドしてみたのですが、そこでも大分味の印象が変わりました。なんか前に押し出してくる感じ。
個人的には普段使いにはもう九州しょうゆしかない!ってくらい我が食卓のしょうゆは皆九州しょうゆなんですが、こと二郎系のラーメンを作るのであるならばやはり関東の醤油の方が味の相性はよさそうです。

ただ、この九州しょうゆバージョンも又違った感じというか、これはこれで全然アリだと思うので作ってよかったなあと。

そしてチャーシュー。単品で食べてみたらもう一人舌鼓16分音符って感じだったんですが、いざラーメンに投入してみるとアレ?味が薄いかも。
どうやらスープと麺などで相殺されていくみたいで、もしかしたらこれも九州しょうゆよりどぎつい関東しょうゆの方がいいかも。
もしくは漬け時間を今の倍とかにしてみたり。
しかし単品で食べるにはかなり最高の出来だったので、用途によって、つまみやごはん用で作るならこれは凄い良いかも。

最後に麺。
一回目はつけめん用の太麺ストレート、二回目は極太ちぢれ麺という2種類食べてみたのですが、どれもイメージとはちょっと違う感じ。
どっちもうまいので、「ああラーメンだ」というような気分だったのですが、二郎にはあのうどんのような粉っぽい麺でデロデロに茹でられてるからこそ二郎たりえるんだなあと思いました。

でもぶっちゃけインスパイア系の方が好きなので(身体的に)市販の麺で全然文句なしでした。
けど浪漫を満たすにはやはり次は自家製麺!


というわけで大分長い作成ファイルになってしまいましたが、大方こんな感じでした。

次回に向けての教訓としては
・5時間オーバーからが食べ時
・関東のしょうゆを使ってみる。
・チャーシューの漬け時間をもう少しとる
・できれば麺から

この辺を意識して作ってみたいと思います!

しかし家族にふるまったりなんだりで現在4杯はとってるんですが未だなくなる気配のないスープ・・・
材料費と照らし合わせると10杯はいけそうなんで、実質一杯200~300円程度なのかも。やすいなー。でもあの煮込みの手間で十分お金発生するくらい面倒でしたけど。沢山の店員さんの苦労にお金払ってるんだなあと、やってみて分かる感謝の気持ち。いつもお世話になってますー。








以上、レポっす。